6月26日の午後、ヤマセミのポイントに。昨年の豪雨のつめ跡が今でも残り、倒木やごみが散乱しています。その半面、今年は少雨に加えて護岸の復旧工事などで水量を抑制していると思われ、アユ釣りの姿が見られません。その意味では、ヤマセミに好都合のようです。そんな環境で、若セミが(飛雄馬と名付けました)一人でダイビングの練習をしていました。
「どうもうまくいかないなぁ」。飛雄馬はコンクリートの塊の上でに寝そべって、羽を広げてイメージトレーニングを開始。
近くで見守っていた父親(もちろん一徹です)は、あまりの下手さを見るに見かねて「飛雄馬よ、こうやるんじゃ」と模範指導。飛雄馬はふてくされていますね。
一徹の熱血指導を受け、飛雄馬は次第にこつをつかんできたようです。
「父ちゃん、分かったよ」と、うれしそうな飛雄馬。
トレーニングに飽きて、枝に戻ろうとしたら、一徹が先回りして飛雄馬を追い返します。「馬鹿もん!その程度では駄目じゃ。本当はダイビング養成ギブスを付けるところじゃが、今日は持ってこなかった。しっかり練習して、ヤマセミ界の星を目指すのじゃ」(続く)